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アレルギー診療

アレルギー診療

気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(通年性、季節性)などの診療を行っています。
食物アレルギーや蜂アレルギーによるアナフィラキシーには、エピペン注射液の処方、スギ花粉症、ダニアレルゲンが原因の通年性アレルギー性鼻炎には、舌下免疫療法を行うことができます。ご相談ください。
小児アレルギーに関する詳細な情報は下記の「日本アレルギー学会HP」をご覧ください。

日本アレルギー学会HP

気管支喘息

喘息は、ゼイゼイ、ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)と呼吸困難(呼吸が苦しい感じ)を繰り返す病気です。
ヒトの空気の通り道は気道と呼ばれ、上から順に鼻と口、咽頭と喉頭(のどと首のあたり)、気管と気管支(胸の中にある管)、そして、ガス交換をする肺胞があります。気管支喘息は、この気管支の内側の粘膜で、分泌物(痰)が増えるとともに、粘膜を囲む筋肉が縮むために空気の通り道が狭くなり、呼吸が苦しくなる病気です。
息を吐く時に狭い気道を空気が通るため、ゼイゼイやヒューヒューという音(喘鳴)がします。このゼイゼイして苦しい状態を喘息発作と呼びます。ひどい喘息発作は、アレルギー反応やかぜのウイルスが原因で起きますが、喘息発作がないときでも気管支粘膜には、様々な異常が残っていて(図参照)、運動や冷たい空気などの刺激で喘息発作が起きやすくなっています。これを慢性気道炎症による気道過敏性亢進と呼びます。

気管支喘息

(日本アレルギー学会HPより)

喘息発作の強度

喘息の発作の程度は、「発作の強度」といいます。
喘息の発作の程度は、呼吸の状態に加えて、生活の状態(話し方、食事の仕方、睡眠)の障害の度合いで判断します。

小発作

軽度の喘鳴だけで、日常生活はほぼ普通にできる

中発作

明らかな喘鳴があり、夜間、横になれず時々目を覚ます、食欲はおち、しっかり会話できない

大発作

顔色が悪く、喘鳴は著しく呼吸は苦しそう、興奮し会話も、食事も、睡眠も困難

喘息の重症度

「喘息発作の強さ」と違い、「喘息の重症度」は、ある期間にどのくらいの喘息症状が、どのくらいの頻度で起こったか、ということや行っている治療をもとに判断します。治療前の重症度と、治療を行っている状態での治療ステップ(どの程度の治療を行っているか)によって、それぞれの重症度は、間欠型、軽症持続型、中等症持続型、重症持続型と分類します。

間欠型

年に数回、季節性に咳嗽、軽度喘鳴が出現する。時に呼吸困難を伴うこともあるが、短時間作用性β2刺激薬の頓用で短期間で症状は改善し、持続しない。

軽症持続型

咳嗽、軽度喘鳴が1回/月以上、1回/週未満。時に呼吸困難を伴うが、持続は短く、日常生活が障害されることは少ない。

中等症持続型

咳嗽、軽度喘鳴が1回/週以上。毎日は持続しない。時に中・大発作となり日常生活が障害されることがある。

重症持続型

咳嗽、軽度喘鳴が毎日持続する。週に1~2回、中・大発作となり日常生活や睡眠が障害される。

最重症持続型

重症持続型に相当する治療を行っていても症状が持続する。しばしば夜間の中・大発作で時間外受診し、入退院を繰り返し、日常生活が制限される。

喘息症状別の治療

軽い症状の治療
発作治療薬(リリーバー)の飲み薬、貼り薬、吸入などで治療します。
発作が頻回になる場合の治療
慢性気道炎症を改善するため、飲み薬や吸入薬を予防薬(長期管理薬:コントローラー)として使用する必要があります。長期管理を行うことで、重症な喘息発作で入院する子供の数は劇的に減りました。ご家族にとって長期の薬の使用はとても心配なことですから、薬を始めるにあったって当院ではその必要性、薬の詳しい説明、治療の見通し(薬終了の時期)等をよくご理解いただいた上で治療を開始いたします。

小児喘息は治るの?

小児期に喘息になった人の6~7割は思春期までに治ると考えられてきました。しかし、小児期に発作を繰り返していると、一時的によくなっても、成人になってからまた喘息になる人もいます。正しい治療(気道の炎症を抑える)を行って喘息を治すことが最も大切です。

食物アレルギー

食物によって,蕁麻疹、湿疹 、嘔吐,下痢、咳、ゼーゼー(喘鳴)などの症状が免疫を介して引き起こされる疾患です。
アレルギー症状の原因となる食物は、食物アレルゲンと呼ばれる食物中のたんぱく質です。原因食物は、0歳では鶏卵、牛乳、小麦の順で多く3品目で全体の9割を占めます。学童期では甲殻類、果物類が問題となります。食物を摂取して2時間以内に症状が出現する場合を便宜的に即時型,それ以降の場合を非即時型としています。食物アレルギーへの対応は、適切 なアレルゲン診断を受け、最小限の除去を正確に行って、安全を確保しながら、必要な栄養を摂取して豊かな食生活を保つことが基本です。(日本アレルギー学会HPより)

アナフィラキシー

アナフィラキシーとは、アレルギーの原因物質(アレルゲンまたは抗原)に接触したり、摂取した後に、数分から数十分以内にアレルギーによる症状が体の複数の臓器や全身に現れる激しい急性(即時型)のアレルギーです。重症の場合には、呼吸困難や意識障害を引き起こし、ショック(アナフィラキシー・ショック)を起こすこともあります。

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックとは、急性で全身性のアレルギーのことです。アレルギーの原因物質(アレルゲン、例えばスズメバチに刺される・卵・小麦・そばを摂取する)に接触したり、摂取した後に、数分から数十分以内にアレルギーによる症状が体の複数の臓器や全身に現れる激い急性(即時型)のアレルギーで、重傷の場合には呼吸困難や血圧低下、意識障害を引き起こし、最悪、死につながることもあります。

アナフィラキシーの緊急補助治療

エピペンは、ハチ刺傷、食物アレルギーなどによるアナフィラキシーに対する緊急補助治療に使用される医薬品で、アナフィラキシーを起こす可能性の高い患者が常備することで、発症の際に医療機関へ搬送されるまでの症状悪化防止に役立ちます。
ただし、エピペンは、必要な患者さんに医師の適切な診断のもとに処方される医薬品です。

エピペンの処方基準

  • 過去にアナフィラキシーを起こしたことがある患者さん
  • アナフィラキシーを起こす可能性が高い患者さん

アトピー性皮膚炎

皮膚が赤くなったり、カサカサしてかゆくなる、ブツブツができるなどの症状が慢性的(だいただい2ヶ月以上)に続いて、よくなったり悪くなったりを繰り返す病気で、年齢によって、症状の出やすい場所は異なります。
例えば、小さい赤ちゃんのうちは、顔、頭、首、手足の外側などに出やすく、ひどくなると全身にひろがります。2-3歳以上になると、手足の関節の部分やお尻の部分などひっかきやすいところに出やすくなります。
アトピー性皮膚炎を完全に、特に短期間で治す、ということはできませんが、正しいスキンケアと治療を根気よく行えば症状をコントロールすることができます。

アトピー性皮膚炎

薬物療法

アトピー性皮膚炎の治療は、「皮膚の炎症をおさえること」です。この炎症をおさえるためには、ステロイド外用薬(塗り薬)が必要になってきます。「ステロイド」は、湿疹やかゆみを引き起こす原因の皮膚の炎症をおさえるのに効果があります。それと似た成分を含むステロイド外用薬をその患者さんに応じて使用します。ステロイド外用薬は、使い方を正しく行えば、安全性の高い、アトピー性皮膚炎では標準的な治療です。

スキンケア

皮膚について、刺激を与えかゆみの原因になっているアレルゲン、汗、細菌などを洗って清潔に保った上で、外用薬、保湿剤を使い、皮膚のバリア機能を保つことがアトピー性皮膚炎や湿疹の治療で大変重要なことです。
添加物が少なく刺激の少ない石けんをしっかり泡立てて、汚れを落とすことが効果的です。

アレルギー性鼻炎・スギ花粉症

アレルギー性鼻炎は喘息や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎と同じくアレルギーによって起こり、非常に患者さんの多い病気です。
一年中症状のあるものは、ダニやハウスダストに原因のある通年性アレルギーとよばれるもので、気管支喘息やアトピー性皮膚炎を合併することがあります。
一方、花粉が原因で起こるものは花粉症とよばれています。日本人ではスギ花粉が原因の人が多く、国民の5人に1人は花粉症で、国民病とまで言われています。
鼻炎の症状がアレルギーによるものかどうか、まずは鼻の状態を診察させていただきます。

薬物療法

抗アレルギー薬を内服する治療法です。昔のアレルギーの薬に比べると最近の薬は、眠気の副作用が少なく、しかもある程度高い効果を出す薬が出ています。症状によってはロイコトリエン受容体拮抗薬、ステロイド点鼻薬を併用して、日常生活の改善を図ります。症状の重い方は、薬だけで完全に症状を抑えることは難しく、日頃からマスクや環境整備によりアレルゲンの暴露を避ける必要があります。

減感作療法

少量のアレルゲンのエキスを少しずつ身体に入れていくことによって、そのアレルゲンに反応しにくくする治療法です。当院では、スギ花粉症、ダニアレルゲンが原因の通年性アレルギー性鼻炎と確定診断されたお子さまであれば、口の中に液や錠剤を含む「舌下免疫療法」という方法を受けることができます。

舌下免疫療法

当院では、スギ花粉症、ダニアレルゲンが原因の通年性アレルギー性鼻炎と確定診断されたお子さまであれば、口の中に液や錠剤を含む「舌下免疫療法」という方法を受けることができます。
この療法は、自宅で継続していただかなくてはいけないのですが、抗原エキスを直接口腔内に入れますので、最初はクリニックで投与して反応が強く出ないか確認して、徐々にエキスの濃度を増やし、3年から5年にわたって毎日自宅で継続していただくかたちになります。この治療は、効果が期待できるものの、全ての患者さんに必ず効くというものではありません。
スギ花粉症の場合、翌年春に向けて治療を開始しなければならず、花粉症の時期をすぎてから開始します。花粉症や鼻炎のひどいかたは、ご相談ください。治療が可能な医療機関は限られていますが、当院は登録施設になっております。

舌下免疫療法
スギ花粉エキス舌下錠での治療法

スギ花粉症であることが確認できたら、スギ花粉エキス舌下錠であるシダキュアを最初の1週間は2000JAU錠を、2週目以降は5000JAU錠を1日1回1錠服用します。初回は当院内で服用し30分間院内で様子を見させていただきます。
2日目からは自宅で服用します。

シダキュア

医院情報

名称
医療法人明寿会 石北医院
電話番号
0279-22-1378
診療科目
内科・外科、小児科
所在地
〒377-0008 群馬県渋川市渋川1592
駐車場
25台
アクセス
JR上越線 渋川駅8分

※整形外科は第4土曜日の午後のみの診療で【予約制】となります。
※がんのセカンドオピニオンをご希望の方は【予約制】となります。
※小児科の予防接種は一部予約制となっております。

診療日・診療時間
診療時間
8:30~11:30
(診療12:00迄)
14:00~17:30
(診療18:00迄)

※木曜日のみ内科・外科は14:00~18:30(診療19:00迄)
休診日:水曜日午後・土曜日午後・日曜日・祝日・第4水曜日

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休診日

午後休診